花屋直伝
ブーケの基本的な束ね方
〜スパイラル〜
2022.3.16

いつも花屋はな輔のブログをご覧いただきありがとうございます
花屋さんといえば、花束を思い浮かべる方も多いと思います
そこでよく質問されるのが「花束の束ね方」です
実は花束を作るときには、「スパイラル」という方法を使います‹‹(´ω` )/››
この組み方は、全世界共通です
今回は花束を作る基本的な組み方の「スパイラル」についてご紹介します
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スパイラルとは
ブーケを束ねる時に茎を一方向にらせん状に重ねて組むことです
スパイラルで組むことによって、握る場所が太くならずたくさん花を入れることができます
言葉だけで想像がつかない場合は、茹でる時のパスタの束や扇子の骨組みのような一定方向をイメージしてみてください(*^^*)

スパイラルの役割
スパイラルには、特に3つの役割があります
①ブーケの形を保つ・固定しやすい
茎の向きが揃い、結びつきが強くなることで固定され、形が崩れにくくなります
そのまま立てて置いても自立するんです
②ブーケがふんわりと仕上がる
らせんの中心を軸にして、花に角度をつけて束ねられるようになるため立体感が生まれ、ふんわりとしたボリュームがでます
③折れにくくまとまりやすい。
適当に束ねて複雑に絡まった茎は、後から調整しようとしたときに花が束から抜けにくかったり、茎が折れたり傷ついたりします
また、硬い茎と柔らかい茎を一緒に束ねる時などに、茎が茎を潰したり挟み込んで折れてしまうことが・・・
そういった問題を防いだり、花瓶に入れる際に茎部分をキュッと絞っても綺麗な状態でまとめることが出来ます
スパイラルのやり方
まず、利き手ではない方の手の親指と人差し指で始めの一本を握ります

この時にお花を持つ位置は、花の長さの約1/3あたりの結束点「バインディングポイント」です
右利きの人は左上がり、左利きの人は右上がりになるように茎を斜めに入れて束ねていきます
上に上にと重ねてらせん状に‹‹(´ω` )/››
束を回転させて、全体の姿を確認しながら花材を足していきましょう
2本目~
①花材を入れる位置を決めます。
②親指と人差し指を開き、残り3本の指は茎を持ったままにします。
ピストルをイメージするとわかりやすいです

③花材を1本加えます。

④親指と人差し指を閉じ、残り3本の指を握り直します。


⑤全体の花姿を確認します。
3本目は、1本目と2本目の茎の間にはめ込むイメージで束ねます。

4本目以降は、斜めに入れていきます。
左側にくる花材は手前に、右側にくる花材は奥に重ねて組むことによって、らせん状になります。
①〜⑤を繰り返します。

全ての花材を束ね終わったら輪ゴムや麻ひもで、バインディングポイントを結束します

必ず茎が一方向に束なって、下から見たときに螺旋階段のようになっていればばっちりです

スパイラルのコツ
・束ね始めたらブーケから手を離せなくなるため、束ね始める前に不要な葉を取り除くなどの下処理を済ませておきましょう
・背の高いものから低いものへと順番に束ね、丈が長い花材でブーケの軸を作り、短い花材で終盤に茎を隠すように組んでいきます
・組んでいる途中茎がぐらぐらしたり、中心軸がズレて形が崩れることがあります
隙間がないように、茎を組むことがポイントです
茎の形は円柱状をしているので、太い茎と細い茎を組んだ時、隙間が出来てしまいます。
その隙間を埋めるために、グリーンや細い茎をもつ他の花を入れることで固定しやすくなりますよ
スパイラルは練習あるのみ!
スパイラルについてご紹介してきましたが、花束を作るときは練習あるのみです!(^^)!
手の大きさや形、花や茎の形、力加減など、人や花によって違います
何度も何度も練習を繰り返していると、ある日突然コツが掴めます
綺麗な花束を作るには、諦めないでコツコツと練習することが大事です( *´艸`)
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